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天人五衰
評価:
三島 由紀夫
新潮社
¥ 540
(1977-11)

 JUGEMテーマ:読書

豊饒の海四部作全て読み終わりました。
最後の門跡の言葉に本多同様「は???」って感じでしたが
「色即是空」ってことなんですかね?
門跡は涅槃の境地までいかれたってことなのかしら。

「天人五衰」とは仏教用語で、六道最高位の天界にいる天人が、長寿の末に迎える死の直前に現れる5つの兆しのことで、wikiで調べると

  1. 衣裳垢膩:えふくこうあい(衣服が垢で油染みる)
  2. 頭上華萎:ずじょうかい(頭上の華鬘が萎える)
  3. 身体臭穢:しんたいしゅうあい(体が薄汚れて臭くなる)
  4. 脇下汗出:えきかかんりゅう(脇の下から汗が流れ出る)
  5. 不楽本座:ふらくほんざ(自分の席に戻るのを嫌がる)

と書いてあります。
天人も死んで輪廻するんですね〜。
髪の毛が薄くなったり、加齢臭がしたり、人間の老人と同じなんですね。
いよいよ死期が近づいている本多の老いっぷりは私の想像以上で
まだまだ「生老病死」に対して認識が甘いんだなと痛感しました。

それでも本多は80まで健康で過ごせたほうですよね。
地位も名誉も財産もありますし、何不自由ない生活をすごしていたし。
不幸だったのは子供に恵まれなかったことと、最後に名誉は地の底まで落ちてしまったことでしょうか。

もし映画化するとしたら、透の役はぜひ松ケンにやってほしいですね。絶対はまると思うな〜〜。本多は三國連太郎、慶子はデビ夫人、絹江は南海キャンディーズのしずちゃん、って感じかな。

「春の雪」は妻夫木君で映画化されていますが、妻夫木君は好青年のイメージなので清顕のわがままなイメージとあまりかぶらないんだけど。。私の中では美輪さんの少年時代のイメージかなぁ。もしくはGacktとか。。

「奔馬」の勲はソン・スンホンですかね。今の日本の俳優には似合う人いない気がします。。でも瑛太でもいいかなぁ。。市原隼人もいいかも。

「暁の寺」の本多は役所広司とかですかね。ジン・ジャンはひなのちゃんか若い頃の後藤久美子?このときの慶子は叶恭子で。

はーーしかし、三島さんの本は十何年ぶりに読みましたが、やはり素敵でしたねぇ。。
美輪さんも言ってたけど、優れた小説家や作詞家、脚本家、役者、つまり創作者や表現者は何度も輪廻を経験した人じゃないとできないのでしょうね。江原さん流に言うと魂の年齢の高い人。三島さんもそうなのでしょうね。


| book | 11:09 | comments(0) | prev | next |
暁の寺
評価:
三島 由紀夫
新潮社
¥ 620
(1977-10)

「春の雪」=「春」、「奔馬」=「夏」ときて、「暁の寺」はやっぱり「秋」ですかね。主人公は今作から本多になりますが、人生の円熟期を迎えて、大金を収穫してますもんね。タイやインドの黄金や朝焼けのオレンジ色の空のイメージもありますし。

清顕、勲が三島さんの少年時代、青年時代を理想化したものだとしたら、本多も三島さんの一部、しかも理想ではなく現実だったんじゃないかなと思いました。勲の生まれ変わりのジン・ジャンもまた三島さんの理想なのでしょうが、三島さんと同じ部分は少ない気がします。

前作までの主人公、清顕と勲が美しく描かれているのに対し、今作の主人公、本多は「暁の寺」ではロリコンで覗きが趣味の醜い老人になっていたのでびっくりしました。あの真面目で理性的で友達思いの青年が。。

三島さんの中では、「若=美」「老=醜」というコントラストが強くあったのでしょうか。自分が醜い老人になっていくのが耐えられなかったのでしょうか。

私も20代のころまでは自分が老いるということが受け入れられなくて、30になる前に死にたいとか親不孝なことを考えていました。また、好きなミュージシャンや芸術家が短命で夭折していたことにも憧れていました。

でも自分が結婚して子供ができて、とうとう中年になってくると、図太くなってきたもので「孫の顔を見るまでは死ねない」と思うようになってきました。外見の美貌にはそりゃ憧れはありますが、どんな美しい人もいずれは老いていくものだと達観できるようにもなってきました。また内面の美しさを若いときよりも重要視するようにもなってきました。

無知で我が儘だった私にとって若さとは「恥ずかしい」ことでしかないからかな。。自分が若かったころを振り返ると本当にこっぱずかしい思い出しかないもんなぁ。。。

外見はこれからどんどん醜く老いていくかもしれませんが、魂は磨かれていくように年をとりたいものです。。。




| book | 14:11 | comments(0) | prev | next |
奔馬
評価:
三島 由紀夫
新潮社
¥ 740
(1977-08)

「春の雪」の淡いキラキラしたせつない世界からすると、「奔馬」はギラギラした真夏の太陽のイメージでしょうか。清顕が三島さんの少年時代だとすると、勲は三島さんの青年時代でしょうか。というか、清顕も勲も三島さんの理想の姿、生き方なんだなと、続く第三部の「暁の寺」を読んで思いました。

しかし、勲の純粋な男の美学を貫いた生き方は理解できなくもないですが、女の私には賛同しがたいです。正義とか大義とか愛国心とか忠誠とかっていくら美化しても要は戦争やテロにつながるものだと思うので。。

草食系男子が増殖する現在の日本では、勲のような日本男子は絶滅したように思われますが、それを「情けない」という人もいるかもしれません。。三島さんが生きていたら、さぞ失望されたことかと思います(だからこそ死を選ばれたのかもしれませんが。。)
でも、私的には平和な世の中だってことでそれはそれでいい気がします。その分女性が強くなってバランスとってますし。世界中の男性が草食系になれば、戦争もなくなるかもしれませんしね。





| book | 11:30 | comments(0) | prev | next |
春の雪
評価:
三島 由紀夫
新潮社
¥ 660
(1977-07)

今ごろ三島由紀夫の代表作、「豊饒の海」四部作を読んでいます。。

やっぱり三島さんの文章は美しいよなぁ。。。
そして清顕は三島さんの少年時代なんだろうな、、と読みながら感じました。

私も若かったときの無知な純粋さ、わがままで感情的で夢見がちだった少女時代を懐かしく感じて、あの頃読んでいたらまた違ったのかもしれないし、この年になってから読んだから、またいろいろ感じられたものもあったように思います。

今は「奔馬」を読んでいますが、この感想はまた読み終えてから次回書こうと思います。
| book | 15:45 | comments(0) | prev | next |
死の向こうへ
 JUGEMテーマ:アート・デザイン

横尾さんの「死」に対する人生観のエッセイです。
横尾さんは子供の頃から「死の香り」がするものに惹かれてたそうですが
私もそうなので、すごく共感できる部分が多かったです。
例えば江戸川乱歩とか三島由紀夫とか髑髏とか、、、

私も子供の頃は「自分はどこからきて、死んだらどこへ行くのか」って
いつも寝る前とかに考えてて、自分の意識というものの存在がすごく不思議に感じられて
集中して考えていると、自分の名前や性別や国籍とか人種とか全く感じられなくなって
このまま考えつづけたら気が狂ってしまうんでないかと恐くなって
これ以上考えるのをやめて寝るようにしたりしてました。

子供の頃から漠然とそういうものはあるんだと思ってたけど
大人になってスピリチュアル関係の本をいろいろ読むようになってから
魂の存在や死後の世界を確信するようになって、
カルマの法則とか、いろいろ理解できるようには、なってきました。

私も横尾さんと同じく、できれば今生が最後にしたいものですが、
輪廻から解脱できるように何か実践できているかといえば全く自信は無く。。。
何かというと「今度生まれ変わったら、、、」という仮定でものを考える癖がついていたり。。
まだまだ修行の道は長そうです。。。




| book | 10:26 | comments(0) | prev | next |
釈迦と女とこの世の苦
評価:
瀬戸内 寂聴
日本放送出版協会
¥ 872
(2006-10)
JUGEMテーマ:日記・一般


寂聴さんもそうだと思うのですが
女ってのは業が深いですよね。。
でも私は今度生まれ変わってもやっぱり女がいいです。

この本はお釈迦様のお母さん、養母、嫁、
その他救いを求めてやってきた女性たちの人生を
寂聴さんがインドのその地を訪れたときの思い出とともに
わかりやすく書いています。

手塚治虫先生のブッダを読んでいたせいもあって
その女性たちの人生をありありと思い浮かべることができました。

あとがきに横尾忠則さんが書いてたんですけど
女性が苦しむのはやはり愛する人との別れですよね。
特に子供に先立たれてしまったら私は生きていく自信が無いです。。
が、それは愛ではなく、「情」なのだと。
相手に依存して束縛しているだけなのだと。
「愛」とは相手を自由にしてあげることなのだと。

そうか、、、と目から鱗でした。
でも頭で分かったとしても、ままならないのが「情」ってやつですよね。
「情」をコントロールできなければ悟りの境地は無理なんだろうな。。
寂聴さんは時間が苦しみを癒してくれると書いてあったけど
これから長生きしていくうちに「情」をコントロールできるようになるといいな。。
| book | 15:34 | comments(0) | prev | next |