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奔馬
評価:
三島 由紀夫
新潮社
¥ 740
(1977-08)

「春の雪」の淡いキラキラしたせつない世界からすると、「奔馬」はギラギラした真夏の太陽のイメージでしょうか。清顕が三島さんの少年時代だとすると、勲は三島さんの青年時代でしょうか。というか、清顕も勲も三島さんの理想の姿、生き方なんだなと、続く第三部の「暁の寺」を読んで思いました。

しかし、勲の純粋な男の美学を貫いた生き方は理解できなくもないですが、女の私には賛同しがたいです。正義とか大義とか愛国心とか忠誠とかっていくら美化しても要は戦争やテロにつながるものだと思うので。。

草食系男子が増殖する現在の日本では、勲のような日本男子は絶滅したように思われますが、それを「情けない」という人もいるかもしれません。。三島さんが生きていたら、さぞ失望されたことかと思います(だからこそ死を選ばれたのかもしれませんが。。)
でも、私的には平和な世の中だってことでそれはそれでいい気がします。その分女性が強くなってバランスとってますし。世界中の男性が草食系になれば、戦争もなくなるかもしれませんしね。





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